wikiばなにいってきました

江渡さんが本を出されて久々開催のwikiばなでお話されるということで、wikiばなへ行ってきました。

自分は江渡さんのliving web browserを見て、相当なインパクトを受けて、ホンキで「このひとはインターネットのナム・ジュン・パイクだ」と思って、それから自分にとってはまだまだ遊び道具的な存在だったrubyにホンキで向かい合ってみようと思うキッカケになったという経緯があります。で、今現在、実際にrubyを書いてメシを食っているっていう。

江渡さんのお話の中ですごく印象的だったのが、「本の中で結局なにか言いたかったのと聞かれて、江渡さん自身もイマントコなんて答えていいかまだまとまらない」って話だった。

今回江渡さんが書かれた本については個人的に、テクノロジーとコミュニケーションにまつわる叙事詩あるいはロードムービーみたいな感覚を持っていたので、何かいいたいことや主張が存在するかなんて考えてもみなかったから、ちょっと驚いた。

自分はパタンランゲージをスタートにあちこちいろんな人たちのいろんな解釈を経て、こういう道を通ってきました、さて2009年現在、今ここで飯食って・フィード読んで・音楽聞いて・コーラ飲んで・異性を好きになって・嫌いになって・コード書いてるあなたはこういう考え方をどう使う? あなたとテクノロジーの狭間でどういう場所に置いておく? ってそういうものなんじゃないのかなって思ってたから。

たぶん江渡さんのほかの作品を体験してから本読むのと体験せずに本を読むのでは感じかた違うんだろうなと思うし「プログラマ」なのか「ノンプログラマ」なのかでも違うと思う。そしてもし江渡さんがなんて答えたらいいのかって答えが見つかったとしたら、その間違った解釈が次のおもろいものを生む力になるんだろうなと。まるでポップミュージックみたいに。

ほんと刺激的なおもろいパーリーでした。